教員・研究者紹介

小田 透ODA Toru
特任講師

専攻分野:比較文学、批判理論

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学生の皆さんへメッセージ

「習慣と努力によって、私は自分の不完全な英語をかなり完全なものにすることが出来るかも知れない。今ですら、必要に迫られて、私はしばしば英語でものを考えている。しかし、リチャード・ブラックマーが「沈黙の言語」と呼ぶところのものーー思考が形をなす前の淵によどむものは、私の場合、あくまで日本語でしかない。そして、言葉は、いったんこの「沈黙」から切りはなされてしまえば、厳密には文学の用をなさない。なぜなら、この「沈黙」の部分を通して、私は日本語がつくりあげて来た文化の堆積につながっているからである。」(江藤淳『アメリカと私』)

「ネイティブは魂と言語がぴったり一致していると信じている人たちがいる。母語は生まれた時から脳に埋め込まれていると信じている人もまだいる。そんなのはもちろん、科学の隠れ蓑さえ着ていない迷信だ。それから、ネイティブの話す言葉は、文法的に正しいと思っている人もいるが、それだって「大勢の使っている言い方に忠実だ」というだけのことで、必ずしも正しいわけではない。また、ネイティブは語彙が広いと思っている人もいる。しかし日常の忙しさに追われて、決まり切ったことしか言わなくなったネイティブと、別の言語からの翻訳の苦労を重ねる中で常に新しい言葉を探している非ネイティブと、どちらの語彙が本当に広いだろうか……ネイティブは日常、非ネイティブはユートピア。」(多和田葉子『地球にちりばめられて』)

論文
  • Politics of Naturalism, or Zola’s Performative and Literary Responses to Anarchistic Life Forces in *Le Docteur Pascal* and *Les Rougon-Macquart*. *EXCAVATIO*, XXIX, 2017.

  • ・ *Anarchistic Hermeneutics of Utopian Desires in the Late Nineteenth Century: Defining, Narrating, and Reading Anarchism*. Ph.D. Dissertation. 2016.

学会発表
  • Traveling, Troubling, and Translating: Reading Suga Keijiro against Hiroki Azuma, 2019, ACLA Annual Meeting, Washington D.C.

  • Narrative Negotiations between Nationalist and Scientific Fantasies: Naturalist Invention of the Mythical in Émile Zola's *La Débâcle*, 2018,
    Literary Fantasy and Its Discontents, National Taipei University of Technology, Taiwan.

  • アナキズム道徳の表象可能性:ピーター・クロポトキンの相互扶助論の基底の問題、2018、表象文化論学会第13回研究発表集会、山形大学.

  • Is Anarchism Modernist?: Emphatic Textuality in Alexander Berkman’s *Prison Memoirs of an Anarchist*, 2018, MSIA Inaugural Conference, Modernism and Empathy, Hong Kong.

  • Anarchist Enlightenment and Non‐Coercive Ethical Pedagogy: Kropotkin’s Problematization of Kant’s Categorical Imperative, 2018, ACLA Annual Meeting, Los Angeles.

学  歴
2016年
カリフォルニア大学アーバイン校比較文学科博士課程修了 .
Ph.D(比較文学、批判理論専攻).
2006年
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)修士課程修了.修士(学術).
2003年
東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)卒業.